
花粉症かもと内心思っている人、花粉症だけど自身の取り組みを見直したい人、家族に花粉症がいる人など、それぞれの立場でできる対策があります。全国調査によると、花粉症の人の割合は約43%で、日本人の2~3人に1人が花粉症であることが判明。中でも最も多いのが今の季節に飛散量が増えるスギ花粉症です。
みんなの花粉症対策

下記の項目に当てはまる数が多いほど花粉症の可能性が高くなります。特に、目の症状があるときは花粉症が強く疑われるので早めに受診を。
●セルフチェック
□鼻水が水のようにさらっとして透明
□強い鼻づまりが突然起こる
□1日に10回以上鼻をかむ
□1日に10回以上くしゃみが出る
□喉がイガイガしたり、 かゆくなったりする
□目のかゆみや充血もある
□熱はない(あっても微熱)
□何らかのアレルギーがある
●どんな治療があるの?
医療機関で受ける治療には以下の3つがあります。
①薬物療法
花粉症治療の中心が薬物療法で、症状を抑えるために飲み薬、 点鼻薬、点眼薬が使われます。く しゃみ・鼻水型と鼻づまり型に大きく分けられ、病型と症状の程度に応じて薬が選択されます。
②アレルゲン免疫療法
花粉症は体内に入った花粉アレルゲンへの、過剰な免疫反応です。アレルゲンを含む治療薬を皮下注射したり舌下に投与し、 体をアレルゲンに慣らして免疫反応を起こりにくくする治療です。
③手術療法
強い鼻づまりを改善したい場合に行われます。鼻の中の下鼻甲介という部分の粘膜をレーザーなどで焼き、空気の通りをよくします。焼いた結練は再生するので、 効果は長くは続きません。
●家族が花粉症です
①花粉を家の中に持ち込まない工夫を
花粉症の最大原因である花粉との接触の機会を減らすことが大事。同居する家族に花粉症の人がいる場合は、家族みんなで協力して、花粉を家の中に持ち込まないようにしましょう。
②掃除で花粉を除去
大量のスギ花粉が飛散する今の時期は、ドアや窓を少し開けただけでも花粉は流れ込んできます。こまめな掃除で、家の中に流入してきた花粉を除去しましょう。
●妊娠中、花粉症の症状がつらい・・・
①花粉を浴びない基本の対策を
妊娠4カ月までは、胎児への悪影響を避けるために薬は使用しないのが基本です。したがって特にこの期間は、この花粉症対策を参考に、花粉を浴びないように心がけましょう。
②薬の使用は必ず医師や薬剤師に相談
妊娠5カ月以降は、点鼻薬や点眼薬を一定期間使う分には問題ありません。妊娠後期には飲み薬も使えます。いずれにせよ、妊娠中の薬の使用に関しては、医師や薬剤師に必ず相談しましょう。
知って実践!花粉症対策の全部

花粉症対策の基本は早めの対症療法と、花粉をできるだけ回避するセルフケアです。ここでは、それぞれ具体的な方法を紹介します。花粉症の人もそうでない人も、自分に必要な対策を知って実践しましょう。
●症状を和らげる薬物療法
花粉症の治療では強く出ている症状に応じて薬物療法が行われます。
飲み薬の中にはかつて副作用として眠気が起こるものがありました。しかし改良が進み、今は眠気の少ない飲み薬がたくさんあります。眠気が出たときは我慢せず医師と相談して薬の変更を検討しましょう。
薬の効果を得るには、花粉が本格的に飛び始める前から薬を使い始める「初期療法」が有効。花粉症が話題になり始めた頃に2、3日連続して鼻水、くしゃみが出たら、薬を飲み始めて。
医療機関で処方された点鼻薬は、症状の有無にかかわらず、毎日点鼻するのが基本。市販の点鼻薬には症状が出たときに使うタイプがあるので、用法容量を確認してから使いましょう。
1日2回点眼するタイプは、 症状がなくても朝晩定期的に点眼。症状が出たときに使うのは1日4回または6回点眼するタイプ。症状がつらいから多めにさすなど自己判断で回数を変えないで。
つらい症状が出たときには、市販の点眼型洗眼薬を合わせて使うのがおすすめ。まず点眼型洗眼薬で目に入った花粉を洗い流し、その後5分以上あけてから目薬をさします。
●体質改善ができる舌下免疫療法
スギ花粉症を根治する可能性のある治療法です。花粉症の原因物質であるスギ花粉エキスを少しずつ体内に入れて、徐々に体をスギ花粉に慣らしていくのがアレルゲン免疫療法。その代表がエキス剤を舌の下に入れる舌下免疫療法です。
治療を始める時期は、スギ花粉が飛んでいない5月から12月くらいまで。スギ花粉が飛散している時期はスギ花粉に対して過敏になっているため、副作用が出やすくなるからです。
1日1回スギ花粉エキス剤を舌の下に入れ、一定時間保持したあと飲み込みます。少量から服用しはじめ、その後決められた一定量を最低3年、できれば4~5年継続して服用します。
舌下免疫療法を含むアレルゲン免疫療法では、8割前後の人に有効性が認められています。また、治療開始後初めてのスギ花粉飛散シーズンから、多くの人が効果を実感しています。
5歳以上であれば受けられます。5歳以下に関しては、スギ花粉エキス剤を舌の下に一定時間飲み込まずに置いておけるなど、正しく服用できると医師が判断した場合のみ受けられます。
●外出時の花粉対策
花粉との接触をできるだけ少なくすることで症状を軽減できます。
前もって花粉の飛散情報をチェックし、花粉が多く飛びそうな日は外出を控えましょう。どうしても外出しなければならない場合は、 飛散量が最も多くなる11~15時前後は避けて。
マスクをしていない場合に比べ、通常のマスクで約70%、花粉症用マスクだと約80%以上花粉をカット。 通常のメガネでも、メガネをしていないときに比べ、目に入る花粉量は半分に減少。
毛羽立ちが多いウール類は花粉が付着しやすい素材です。コートなどのアウターはナイロンやポリエステルなどのツルツルした素材や、特 殊加工を施した花粉付着抑制素材のものを選んで。
髪の毛は常に擦れ合い静電気が発生しやすく、 花粉を付着しやすいので要注意。ロングヘアはひとつにまとめてつば付きの帽子をかぶって。帽子はショートヘアの人にもおすすめです。
帰宅したら玄関前で上着脱ぎ、湿らせたタオルで上着をペタペタと押さえて花粉を除去。脱いだ上着をはたくと上着に付いていた花粉が舞い上がり、再び上着に付着するのでNG。
●家の中の花粉対策
花粉の季節でも家の中では安心して過ごせるようにしたいものです。
家の中に入った花粉は、人が行き来するだけで舞い上がり、空気中を漂う間に鼻や口から吸い込んでしまいます。人の出入りが多い居間などには空気清浄機を設置するとよいでしょう。
空気の乾燥も花粉を舞い上がらせる原因になるだけでなく、鼻やのどの粘膜を傷めます。睡眠で長時間過ごす寝室などは、加湿器を使って室内の湿度を40~60%に保ちましょう。
花粉の室内への進入経路として意外に多いのが、布団や洗濯物の取り込み。布団や洗濯物の外干しはできるだけ控えて。特にタオルなど毛足の長い洗濯物は花粉が付きやすいので部屋干しに。
いきなり掃除機をかけると花粉が舞い上がります。フローリングはまずモップや雑巾で拭きます。
じゅうたんや畳も粘着シートなどで表面の花粉を取ってから、ゆっくりと掃除機をかけます。
その他マメ知識

●トマトを食べると 口の中がかゆくなる?
花粉症の人に上記の症状が現れたときは口唇アレルギー症候群が疑われます。トマトには、スギ花粉と構造が似ているたんぱく質が含まれていることが原因。花粉の種類によって、注意すべき食べ物は異なります。
●花粉皮膚炎の対策は?
目がかゆいからと目をこすると、目の周りの薄い皮膚が傷つき、かゆみや湿疹などを伴う花粉皮膚炎が生じることが。前もってワセリンなどを目の周りに塗っておくと、花粉が直接皮膚に付着しにくくなります。
●いろいろな食材をバランスよく
残念ながら、薬の代わりになるほどの効き目を示す食品はありません。花粉症に限らず、食生活の 基本はバランスのよい食事です。何かに偏ることなく、さまざまな食材を取り入れるようにしましょう。
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引用
“引用文献:classA Life”
