『腸活』の疑問を薬剤師が徹底解説【2022年最新】食べ物や方法も解説

薬剤師コラム

意外と知らない腸のスゴイ働きに大注目!

●大切な消化管

腸は食道、胃に続く消化管の一つです。 小腸と大腸に分けられ、小腸は食べ物の消化・吸収、大腸は食べ物の残りかすから水分を吸収して、便を形成する役割を担っています。

●全身の免疫細胞の約7割が腸に集中

腸には日々食べ物が入ってきますが、食べ物に紛れて病原菌やウイルスも腸に侵入する危険性があります。それに備える為、腸は多くの免疫細胞が集まる重要な免疫器官であることがわかっています。

●第2の脳

腸には脳と同じ、あるいは脳以上の数の神経細胞があり、腸の働きをコントロールしています。脳からの命令を受けなくても独自で活動したり、自律神経を通じて脳と密接に情報のやりとりを行ったりしていることから、「第2の脳」とも呼ばれています。

●ホルモンを合成

気持ちを安定させ、意欲を高めるホルモン、セロトニン。その約9割が、乳製品に多く含まれるトリプトファンを材料にして腸で作られ、腸のぜん動運動を活発にするなどの働きをします。

腸活の疑問・お悩みQ&A

Q.毎日お通じがないとダメ?

A.規則正しく排便があるなら問題なし

毎日の排便が望ましいですが、2~3日に1回でも規則正しく排便があれば問題ありません。 食生活や環境の変化などで起こる便秘は一時的なもので、原因が取り除かれれば自然に治ります。 便秘と下痢が交互に起こる場合は受診を。

Q.薬を飲んでいるのに便秘が治りません。

A.薬が自分に合っていない可能性があります

便秘薬には、使われる成分によってさまざまな種類があります。 薬の効果が得られないときには、 その便秘薬が自分に合っていないのかもしれません。 薬剤師に症状を説明し、薬の特徴をよく聞き、 自分に合ったものを選びましょう。

Q.下痢や便秘が長く続くのはなぜ?

A.ストレスなどが原因の過敏性腸症候群かも

過敏性腸症候群が疑われます。 ストレスが引き金となり、自律神経の働きが乱れ、便通異常を来す病気です。 過敏性腸症候群は下痢型以外にも便秘型、下痢便秘交代型などがあります。 生活に支障が及ぶようなときには受診を。

Q.腸内フローラって何?

A.草花の群生を思わせる腸内細菌叢

腸の中にはおよそ1000種120兆個とも1000兆個ともいわれる細菌が棲んでいます。 その様子が花や草が生い茂っているように見えることから、 「腸内フローラ(フローラは「花畑・草

むら」のこと)」 (腸内細菌叢)と呼ばれています。

Q.食物繊維、 摂れば摂るほどいいの?

A.2つの食物繊維をバランスよく

食物繊維には、便のかさを増して腸のぜん動運動を促す不溶性と、便をやわらかくして滑りをよくする水溶性とがあります。 便秘の人が不溶性食物繊維を摂りすぎると、ますます便通が困難に。不溶性、 水溶性をバランスよく摂ることが大切。

Q.プロバイオティクスって何?

A.健康上、プラスになる微生物

乳酸菌や納豆菌のような、健康上有益に働く微生物、あるいはそれを含む食品のこと。似た言葉にプレバイオティクスがあります。 これはオリゴ糖や食物繊維のような、有益菌を増やすことができる食品成分をいいます。

Q.最近大腸がんが増えてきたってホント?

A.50年間で10倍も増加

1950年から2000年までの50年間 で、大腸がんで亡くなる人が約10倍になり、2014年度ではがん全体の死亡数の2位となっています。 40歳くらいから年を重ねるごとにかかりやすく なります。40歳以上の人は定期的に大腸がん検診を。

腸にとって好ましくない生活習慣5選【腸活】

①野菜や果物をあまり食べない

野菜には便のかさを増やしたり、腸内細菌のエサになったりする食物繊維が多く含まれます。野菜 物の不足は便秘の原因になります。 便秘は腸内環境を悪くし、腸の働きを低下させるだけでなく、自律神経の乱れにもつながります。

②ふだん運動をほとんどしない

運動が不足すると、排便するうえで重要な体力や筋力が低下してしまうため、便秘を招きます。ま た。、血液循環が悪くなったり、新陳代謝がスムーズに行われなくなったりして、自律神経の低下にもつながります。

③いつも夜遅く食事をする

腸を支配している自律神経には休息を担う副交感神経と活動を担う交感神経があります。 副交感神経が優位となる夜間には、腸の動きが抑制されます。 夜遅く食事をすることは腸に残業を強いるようなもの。腸に大きなストレスを与えます。

④毎日夜更かしをする

夜間は副交感神経が優位となって、体が休息する時間帯です。夜更かしは体を無理やり起こして 交感神経優位の状態をつくること。 これでは自律神経のリズムが乱れ、自律神経の支配下にある 腸にも悪影響が及びます。

⑤ストレスがたまっている

ストレスがあると脳の下垂体という部位が刺激され、近くにある自律神経を乱します。 すると、 腸の動きに異常が生じ、内容物を送り出す動きが速すぎると下痢に、動きが十分でないと便秘になります。

これから始める快腸食生活

重要な役割をもった腸は飲食の影響を強く受ける器官。その働きを高めることは何歳からでも可能です。腸が喜ぶ食べ方を心がけましょう。

●冷たいものは控える

「冷たいものを食べすぎるとお腹をこわす」 と よく言われます。 実際、冷たいものの摂りすぎは腸を冷やし、 その働きを低下させます。 お腹をこわすだけでなく、 体の冷えから免疫力の低下につながる可能性もあります。

●飲み込む前によく噛む

よく噛むと唾液が多く分泌されます。 唾液に含まれるアミラーゼという酵素が食べ物の消化を助けるので、胃や腸の負担を軽減します。 よく噛むことで満腹感が得やすくなり、食べ過ぎを防ぐこともできます。

●食事をしてすぐに寝ない

食べてすぐに寝ると、 胃内で食べ物が十分に消化されないまま腸へ送られるので、腸の負担が 増します。 腸以外の消化管にとっても悪影響が。 胃酸が食道に逆流して食道の粘膜に炎症が起きる逆流性食道炎の危険も高まります。

●ドカ食いをしない

ドカ食い、すなわち食べすぎは腸に とって膨大な量の仕事を押し付けられるようなもの。腸は疲労困ぱいしてしまいます。 逆に、ダイエットなどで食事量を極端に減らすと便の材料不足になり、 これもまた腸の働きを低下させます。

●さまざまな食材を食べる

これさえ食べれば腸が元気になる、というものはありません。 さまざまな食材を食べることで栄養バランスのよい食事となり、 そのものの働きが高められ、 腸内フローラのバランスも整えることができます。

腸内環境を整えるために摂りたいもの3選

腸内フローラを最良の状態にすることが腸内環境をよくします。

①乳酸菌

乳酸菌は腸内環境を整え、 便秘の解消や予防が期待できます。できれば毎日摂りましょう。 ヨーグルトやチーズなどの乳製品のほか、味噌や漬物など和食に多く用いられる発酵食品にも乳酸菌が多く含まれています。

②オリゴ糖

オリゴ糖は腸内細菌の大好物です。 バナナ、ハチミツ、大豆、 玉ネギ、 ゴボウ、ニンニク、 トウモロコシなどに多く含まれます。 人工甘味料にもなっていますが、摂りすぎると下痢を起こしやすくなるので要注意。

③食物繊維

水溶性食物繊維は腸内細菌のエサになり、不溶性食物繊維は水分とともに有害物質を吸着し、内環境の改善に役立ちます。 不溶性食物繊維はニンジン、ゴボウなどの根菜類やキノコ類、水溶性食物繊維は海藻などに多く含まれます。

“引用文献:classA Life”

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◆薬学的おすすめポイント◆

●有益菌を「届ける」プロバイオティクス

小腸から大腸にかけて増殖し乳酸を産生する「乳酸菌」を5,000万個以上配合しています。また大腸で増殖し酪酸を産生する「酪酸菌」も配合しています。その結果、腸内のpHが下がり、有害細菌の増殖が抑えられ、腐敗物質が減って、腸に関係する諸症状が改善します。

●有益菌を「育てる」プレバイオティクス

さとうきびの搾りかすであるバガスを処理して、ごぼうの10倍の「水溶性食物繊維」と、「キシロオリゴ糖」が含まれており有益菌を増やします。

●直接体に「働く」バイオジェニックス

16種35株の乳酸菌等が作り出す成分「乳酸菌産生物質」が、腸内フローラを介することなく直接生体に働き、腸のバランスを整え、免疫を元気にします。

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★注意!!★

抗凝固薬「ワーファリン」服用中の方は薬が効かなくなる為、青汁配合の本商品は使用できません。

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「麹×オートミール」の組み合わせには、食物繊維がたくさん含まれています。その量は白米の約18倍、玄米の約3.5倍以上です。甘みのベースである麹は、農薬・化学肥料不使用のお米から作られています。

●麹菌が腸に良いものを産生する

麹菌自体が腸活に良いというよりは、麹菌の持つ酵素や、それにより生まれた栄養素が腸活をサポートしてくれます。麹菌によって生み出されるオリゴ糖などを体に取り入れることで、腸内環境を整えます。

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